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対抗して作ってみた。

Viewpoint Research Instituteに行ってきた

大学の同級生である よしきに招待してもらって、USは LAにある Viewpoint Research Instituteに 2日ほど訪れました。VPRIは、あの Dynabook発案者の Alan Kayひきいる研究所と思っておけばいいんでしょうか。

ちなみ自分が行った時は Alanは夏休みだとかで会えませんでした。

VPRIとSAP Communications Design Group

実際に訪れたところ、VPRIだけではなく、SAPの人も渾然一体となって働いていて、彼も正確には SAPの所属になったとかでややこしい頃でした。今更帰って調べてみたところ SAPの CDGってところと一緒になってるみたいです。CDGの BayAreaの研究所からも人が来てた話してたりしました。

たしか、最初に Alanの Groupにあった時、彼らは Appleで、それから自分の知る限り Disney、HP、SAPといろいろと動いていて、中国戦国時代の食客のようだなあ、と思いました。

みたこと

まあ、ちゃんとしたアジェンダもなくいきなり乗り込んでいったので、コンテキストについていくのが大変でした。

Geometric Constraint

研究者の一人、Alex Warthが推してるのが図形上の制約を使った UIでした。元ネタは30 Years from Sketchpadってやつです。自分はまだ paperは読んでないんですが、実際に使わせてもらったところ、簡単に制約を使ってエンジンとクランク機構みたいなアニメーションが作れました。アルゴリズムもそんなに複雑じゃないようです。

で、それを、後述する Lively Kernelと合わせる話とかしてました。面白い絵は作れるけど実用的なのかよ、とか議論になってたけど、自分はそのとき Lively Kernelってなんだかわからなかったのでちんぷんかんぷんでした。

Lively Kernelとか

Lively Kernel とは、Javascriptに Smalltalk80のような対話実行環境をつけたものらしいです。リンクをたどって右クリックとかしてみると System Browserとかでて、対話的に編集できます。さらに独自のデバッガーとかもあって、デバッグ中でも編集したのがすぐに反映するように苦労してる、とかいうのを話してました。

MIT

MITのメディアラボの人が来て、人工知能っぽい話もしてたりしてました。常識を推論させる はなしや議論を助けるシステム等。実はあまり興味なかったので、いろいろ大変だなあ、ぐらいの感慨です。

まあ、そこでみんなが比較対象として言ってたのが Cycorpという会社でした。知識データベースを作って、実際にビジネスにしてるらしい。やるところはちゃくちゃくとやってるんだなあ。

J と K

よしきが J に興味を持っているということで、ながれで K とかの話をしました。なんでも、Kの開発者は変数名とかが 1文字のみならず、日常使うコマンドからログイン名まで1文字らしいっす。すごい。パスワードも1文字なんだろう、といってました。

まあ、ここらへん、金融系とかで脈々と使われていたりして、うまく頑張ればデータ解析用に広まったりすると面白いなあ。

その他

17年ぐらい前に OOPSLAで会った Toddに再会しました。偉くなって こんどの OOPSLAの Chairらしいっす。出世したなあ。

あと、オフィスの感じは開放的でした。まあ、ずっと雑談してる人が多くて、オフィスには話に来て家で仕事してるんじゃないかと思うぐらい。非コミュな自分としてはよくそれで生産性上がるなあとか。

Alexには制約処理系のソースコード分けてもらったんで、ちょっと改造して遊んでみたりしたいところです。