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対抗して作ってみた。

Englishing fast and slow

俺の Advent Calendar 10日めの記事です。これ、書かなきゃだめなんですかね。

時間がないので英語に関する与太話を書きます。

仕事柄、受験サプリ のビデオとかを見ることがあるのです。それで高校ハイレベル英語とか、どんなものかと思って見てみると、さすがにハイレベルなことやってます。熟語とか自分が知らないのが結構出てきます。「Turn down」が「断る」だって初めて知りました。文系学生では常識なんですかね。

対象になってる文章も、そこそこ読ませる論説文のようです。で、それをいろいろ文法とかを元に解説していくわけです。複数形がでてくると抽象的な話の導入だとか。

たしかに言われてみるとそうです。無冠詞の複数形がでてきたら、具体的な話はしにくい。なんとなくわかります。

とはいうものの、自分が英語を読むときにそんなことを考えているか、というと考えてません。そんなことを考えつつ聞いたり読んでたりしたら追いつかない。無意識に脳みそが抽象度を挙げてついていってるんだと思います。

最近読んでる Thinking fast and slow でいえば、System 1が判断して先回りしてる。それに対して、講義では System 2レベルで解説して、もっともなことを言っている。言ってることは間違っていない。

でも、そうやって解釈していくのは大変だよなあ、と思います。「てにおは」を、一々アルゴリズムを追いながら選んでるような感じです。System 1に比べて System 2はむちゃくちゃ集中力を使います。やっぱり、英語がそこそこできるようになった今でもああいう講義について行ける自信はありません。

もちろん、理想としてはそういう訓練をひたすら繰り返して System 1に叩きこみ、System 2を使わずに読めるようになるのでしょう。そして System2からそういうルールも忘れ去っていくのが悟りのようなものでしょう。

でも、実際そういう境地になるのに、ああいう言語化されたルールをもって教えるのが近道なのか知らん。教えるからには言語化しなきゃいけなくて、そのために余計な遠回りをしている気がしなくもありません。臨界期前のこどもなら教えなくても学びます。たしかに、受験サプリが対象としてるのは、脳は柔らかいとはいえ臨界期を過ぎた高校生です。彼らには、何もわからずに英文を読み聞き鍛えていくより、ああいうルールをひたすら覚えこんで 1年後だかの試験に備える、そしてごく一部はそれを System 1に定着させるけど多くは忘れていってしまう、というのがベストなんでしょうか。

まあ、英語は役に立つので System 2で解釈できるより System 1で処理できるようになったほうが得だと思います。でも古文とかになったら、System 2で乗り切って忘却してもいいよなあ、というのも納得します。

そこらへんの科目に対する思い入れの違いが、違和感を覚えた原因ですかねえ。

与太話なんでまとめる気もないんですが、まとめとしては、もっと楽に英語を習熟する方法ありませんかね。