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対抗して作ってみた。

禅とロードバイク修理技術

ながらく乗っているロードバイクが、周期的にカチャカチャ音がなって力が抜けるようになった。なんでかよくわからないままとりあえず家まで 5kmぐらいのって帰ったんだけど、もしかしてフリーホイールのラチェットが壊れてるのかなあ、とか嫌な方向に想像は膨らむ。

で、ちゃんと明るい場所でチェーンを観察してみたのが次の動画:

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かちゃっと音がするところで、チェーンの間隔が長くなって、プーリーから飛び出てるようだ。これで音がなる原因は分かった。チェーンを繋ぎ直せばすむだろう。大したことがなくてよかった。

これを見て思ったのは、ちゃんと落ち着いて調べれば、原因はわかるものだなあ、ということ。正直、疲れて帰宅しようとした時にこの音を発見した時は、ちょっと上から見ただけじゃさっぱりわからず、もうこの自転車だめかと思ったものだ。でも、ちゃんと工学的産物であるロードバイクは、いざとなれば異常の原因を把握できる (そのための技術もいまのところ低い) ように作ってある。

同時に、高度な技術的産物の全体のバランスは、細部の調整で容易に壊れてしまうものである、ということも痛感した。チェーン全体はちゃんとつないであっても、その一つの長さが少しずれただけで力は正しく伝わらない。プログラムを書いているうえで日々苦労していたことも、ちょっと離れてみればこの微調整を繰り返してるようなものなんだろうなあ。

結構、ロード歴は長いけど漫然と乗ってきたところもあるので、こういった修理技術をちゃんと学んでいこうかな。他のエンジニアリングのためにもなりそうだし。