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対抗して作ってみた。

Android in Manila

仕事でフィリピンはマニラにいってきたので、そっちで見た Android事情の話などを書きます。まあ、あくまで自分が見聞きした話だけで、正しさは保証しません。もしかして、フィリピンはじめ、そういう発展途上国むけにアプリを出そうかなあ、というような人の参考になれば。

携帯電話の普及率

まず、固定回線より携帯電話の方が普及しています。とあるレポートを見ればわかるように 8%しか固定回線を持っていないのに、71%は携帯電話を持っています。

携帯電話の契約の方法も日本とは異なります。SIMロックフリーの携帯とプリペイドSIMを使うのが普通のようです。日本のようにキャリアに縛られたデバイスはほとんどありません。

データ通信のできるスマフォを持っていても、従量課金が普通のため、あんまりデータ通信は使わないようです。じゃあ、どこでネットに繋ぐかというと、ネットカフェとか無料 WiFiらしいっす。

スマフォの普及率

人に聞いたら 20〜25%ぐらいと行っていました。でも、前出のレポートによると 17%ぐらいとのこと。まあ、自分がいたのはマニラの、比較的若い層なので偏りはありそうです。

スマフォでは Androidのシェアが圧倒的です。iPhoneは高いので、スマフォの中で5%ぐらい(つまり全体で言えば 1%ぐらい)の普及率ってらしいです。Windows Phoneとかのシェアは聞き忘れたのですが、多分無視していいぐらいでしょう。それよりはまだ Blackberryのほうが頑張ってそうな様子でした。

Androidのバージョンごとの普及率

Android開発者として一番気になるのはこれです。GingerBreadとかまだ跋扈する、日本みたいだったら嫌だなあ、と。

とりあえず、店頭に出ているのはぱっとみ JerryBean、それも 4.2が多そうでした。

キャリアの販売店では、Samsung Galaxyや Sony Xperiaなどの日本で見るグローバルブランドとおなじものが売ってました(あ、Fujitsuとかは見ませんでしたよ、念のため)。価格は 10000PHPぐらいからで、2万4千円ぐらいというとフィリピンでは高級なようです。

SIMロックフリーのデバイスを扱う、キャリアに縛られてないデバイスの販売店もいっぱいあります。MyPhoneと CherryMobileというブランドが結構がんばっているようでした。こっちだと、2000PHPぐらいからスマートフォンがあってお手頃感があります。中国メーカー頑張ってるなあ、という感じです。 ちなみに、ショップブランドっぽいデバイスもあったりして、一昔前の秋葉原を歩いているようで面白いです。

Lenovo A369i

というわけで、人柱的に Lenovo A369iというデバイスを衝動買いしました。4000PHPだったんで、ちょっと高めではあるのだけど Lenovoブランドならではでしょうか。

まあ、スペック的には最近の日本で売ってるのより見劣りする気もします。ちなみに、Quadrant Standard Editionでは 3487でした。Galaxy Nexusよりはいいスコアでしょうか。800x480の画面で使うにはまあ、悪くない感じです。

日本のSIMをいれてぶいぶい使おうと思ったのですが、MicroSIMのアダプターをどこかにやってしまって試せてません。

まとめ

フィリピンも結構 Androidがいい感じで普及しつつある、とういことがわかりました。ちゃんと JerryBeanに移行しつつあるのがよかった。でも端末は癖があるので、チープな 800x480でも動くように作らんとイカンなあ、という感じです。あと、データ通信に頼り過ぎないほうがいいのかもしれないけど、これはいかんともしがたそう。